大学教育再生プログラム(AP) テーマⅠ・Ⅱ複合型

本AP事業には,テーマⅠ「アクティブ・ラーニング」とテーマⅡ「学修成果の可視化」の複合型テーマが設定されています。本テーマでは,学生の主体性を引き出す学び(課題解決型授業やグループワーク等の学生参加型授業)の導入と,そのことによる成果を可視化し,全学的な教育改革につなげていくことが志向されています。
本テーマは平成26(2014)年度に開始され,21件の取組が採択されています。

予測困難な時代を生き抜く力を育成するためには,大学教育を,従来のような知識の伝達・注入を中心とした授業から,学生が主体性を持って多様な人々と協力して問題を発見し解を見いだしていくアクティブ・ラーニングに転換するとともに,大学教育において「教員が何を教えるか」よりも「学生が何を身に付けたか」を重視し,学生の学修成果の把握・評価を推進することが必要とされています。高大接続改革や大学教育の質保証の要請を踏まえながら,大学教育の質的転換を図らなければなりません。

そのような中,テーマⅠ・Ⅱ複合型の選定校においては,学生参加型授業科目を教育課程に適切に位置付けつつ,教育課程全体を体系化し,全体的な学修成果を測定できる体制整備を行い,PDCAサイクルを回すことにより,それらの実効性と有用性を検証する取組が展開されています。

例えばIR(Institutional Research)や学修ポートフォリオの活用,教育・学修支援センターの設置など,最近注目されている手法等が全学的な教学マネジメントの中に位置付けられつつ効果的に運用されています。現在,大学教育に求められる2つの大きな改革の方向性を複合させた本テーマでは,まさに大学教育改革が総合的に行われています。